長時間のデスクワークによる腰痛に悩む男性は少なくありません。特に「反り腰」の状態になっていると、腰にかかる負担が増え、慢性的な痛みの原因になります。では、この反り腰をどうやって改善していけばいいのでしょうか。本コラムでは、反り腰の改善方法について紹介します。
反り腰とは、骨盤が前に傾いて腰のカーブが強くなっている状態です。姿勢の悪さだけでなく、筋肉バランスの崩れも影響しています。改善するポイントは「座り方」「筋肉の柔軟性」「日々の動作」の3点にあります。
まずは座り方の見直しです。骨盤が立った状態を意識して、背中を丸めたり反りすぎたりしない姿勢を取ることが基本です。具体的には、椅子に深く腰掛けて、お尻の後ろ側(坐骨)でしっかり支えるイメージを持ちます。椅子の高さも調整し、膝と股関節が90度になるように整えると、腰への負担が大きく減ります。
次に意識したいのが、筋肉の柔軟性です。反り腰の人は、太ももの前側(大腿四頭筋)や腰の筋肉(脊柱起立筋)が硬くなりがちです。これらの筋肉をほぐすために、ストレッチや軽いマッサージを取り入れると効果的です。例えば、仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せるストレッチや、太ももの前をうつ伏せの状態で伸ばすストレッチは、毎日数分行うだけでも姿勢の改善に繋がります。
また、腰回りを緩めるセルフマッサージも有効です。手のひらで腰の筋肉を、円を描くように優しくほぐすことや、フォームローラーなどを使って太ももの前やお尻の筋肉をほぐすのもおすすめです。特にお風呂上がりなど、筋肉が温まっているタイミングで行うと、より効果が高まります。
最後に、反り腰の原因となる生活習慣にも目を向けてみましょう。長時間座りっぱなしにならないように、1時間に1回は立ち上がって軽く伸びをする、歩く時間を意識的に作るなど、日常の中で小さな動きを増やすことが、腰への負担を軽減します。
本コラムでは、腰痛の原因となっている反り腰の改善方法について紹介しました。デスクワークによる腰痛の多くは、反り腰が原因となっています。日々の姿勢や生活習慣を見直すことが改善への糸口です。紹介した3つのポイントを意識しながら、反り腰と腰痛の改善を目指しましょう。